はじめに
最近、AIのニュースを見ない日はないですよね。
僕自身も仕事やブログ運営でChatGPTを使うことが多くて、「AIって便利だな」と感じています。
でもある日ふと思ったんです──**このAIの裏側って、どれだけ電力を使ってるんだろう?**と。
調べてみると、AIの学習や運用には想像を超える電力が使われていて、世界中でデータセンター建設ラッシュが起きているんですよね。
そこで僕が注目したのが、電力株です。
一見地味に思えるこのセクター、実はAI時代の“静かな主役”になりつつあります。
1. 生成AIがもたらす新たな電力需要
ChatGPTのような生成AIは、裏で数千台ものGPUが動いています。
つまり、「AIが動く」=「膨大な電力が必要」ということ。
実際、海外のAIデータセンターでは1つの施設で年間10万世帯分の電力を消費しているケースもあるそうです。
日本でもNTTやソフトバンクなどがAI向けデータセンターを次々に建設しています。
こうなると、AIブームの恩恵を受けるのはIT企業だけじゃなく、電力を供給する企業でもあるわけです。
これに気づいたとき、「電力株、今が狙い目かも」と感じました。
2. 電力株が再評価されている理由
電力株って、これまで“安定してるけど成長しない”という印象を持たれがちでした。
でも今は違います。AIやデータセンターの需要が増えることで、電力会社の収益構造そのものが変わりつつあるんです。
僕が注目しているポイント
- データセンター需要による電力使用量の増加
- 原発再稼働や再エネ政策によるコスト安定化
- 電力自由化による効率化・再編効果
- 高配当を維持する企業の多さ
こうして見ると、電力株は“ディフェンシブ”でありながら“成長性”も持ち始めているセクターなんですよね。
特に2024年以降、関西電力やJパワーなどはじわじわと株価を上げてきています。
3. 僕が注目している電力株3選
関西電力(9503)
関電は原子力の再稼働で燃料費を抑え、収益力が回復しています。
配当利回りは約4.2%(予想)。
AI関連施設が多い大阪湾岸エリアを地盤にしている点も強み。
個人的には、AI時代の恩恵を最も受ける電力株の一つだと思っています。
Jパワー(9513)
Jパワー(電源開発)は、火力・水力・風力をバランスよく持つ会社で、電力の安定供給の要です。
配当利回りは約5%前後と高く、再エネにも積極的。
AI向け電源供給や海外事業の拡大も視野に入っており、長期インカム投資にぴったりの銘柄だと感じています。
東京電力HD(9501)
東電HDはまだ配当が再開されていませんが、再稼働の進展次第では復配の可能性が見えてきています。
再建中ではあるものの、首都圏のAIインフラを支えるポジションは健在。
復配すれば株価の上昇余地も大きく、個人的には“長期仕込み枠”として注目しています。
4. 政策と再エネのバランス
電力業界を見ていると、やっぱり政策の影響は無視できません。
政府が掲げる「2050年カーボンニュートラル」目標に向けて、再エネと原発の両立を模索しているのが現状です。
AIやデータセンターの拡大は、再エネ投資のきっかけにもなります。
最近では「グリーンデータセンター」という言葉もよく聞きますよね。
こうした流れを見ると、再エネとAIはセットで成長するテーマだと思います。
5. 配当利回りと安定性の比較
銘柄 | 配当利回り(予想) | 特徴 | リスク要因 |
---|---|---|---|
関西電力 | 約4.2% | 原発再稼働で収益改善 | 政策リスク・燃料調達 |
Jパワー | 約5.0% | 多様な電源構成・安定配当 | 炭素コスト・海外事業 |
東京電力HD | 無配(再開期待) | 再建中・復配期待 | 政策・原発リスク |
個人的には、**「Jパワー+関西電力」**を主軸にするポートフォリオが、リスクとリターンのバランスがいいと感じています。
電力株は短期で値上がりを狙うというより、“じっくり配当を積み上げていく”タイプの投資に向いていますね。
6. 僕が考えるリスクとチャンス
もちろん電力株にもリスクはあります。
燃料価格の高騰や政策の変化、原発の安全性への懸念などは常につきまとうテーマです。
ただ、その分株価が安いタイミングも多く、**“不人気=チャンス”**という面もあります。
僕自身、配当狙いでJパワーを少しずつ買い増していますが、短期的な値動きよりも長期での安定配当を重視しています。
こういう時こそ「待てる投資家」が強いと実感します。
7. まとめ|AI時代に輝く高配当セクター
AIが社会のインフラになりつつある今、その裏側を支える“電力”こそが次の成長テーマだと僕は思います。
テクノロジーが進化しても、電力がなければ動かない。
だからこそ、AIの成長=電力株の成長なんですよね。
- データセンターの増加 → 電力需要拡大
- 政策支援 → 原発・再エネの共存
- 安定配当 → 長期投資に最適
「AI×電力」──これからの高配当セクターを象徴する組み合わせだと思います。
配当を受け取りながら、AIの波に乗る。そんな投資が、今の時代に一番しっくりきます。
※この記事は投資助言ではなく、あくまで僕個人の考え方・投資スタイルの共有です。
投資判断はご自身の責任でお願いします。